Tシャツの生地 綿とポリエステルの違い
綿とポリエステル、知っておくと便利な違い
Tシャツの生地として非常に有名な綿とポリエステル。
家事をされている方や日ごろ生地に触れている方はよくご存じだと思いますが、
その違いがよくわからない方も結構いると思いますのでメリットとデメリットをまとめてみました。
知っておくと、オリジナルTシャツの生地選びだけでなく、日ごろのメンテナンスにも役に立つと思います。
ポイントは、「肌触り」と「見た目」、そして「耐久性」
ポイントは、「肌触り」と「見た目」、「耐久性」です。
ここでいう「肌触り」とは、手で触れたときの感触や、着用した時の感覚をいいます。
個人の感覚や好みによっても異なり、好みの違いが反映されます。
「見た目」としては、自然な風合いの綿に対し、少し光沢のあるのがポリエステルの特長です。
こちらも好みが分かれる部分かもしれませんね。
「耐久性」の部分では、洗濯や太陽光、火への耐久性が異なります。以下、詳しくみてみましょう。
植物繊維の綿100%
綿100%の着心地は、よく、「ふんわり」とか「柔らかい」などと表現されることが多いです。
敏感肌の方の中には、綿100%しか着れないという方もいらっしゃるくらいです。
綿は植物から取れる繊維ですので、汗などの水分を吸う力が強く静電気がたまりにくいというメリットがある一方で、
なかなか乾きにくいというデメリットもあります。
また、日光に当てすぎると黄色に変色しやすく、洗濯で生地が縮んだりシワになりやすい傾向にあるため、
ポリエステルよりも洗濯の温度と干し方にはコツが必要ですが、柔らかい自然な風合いと着心地で多くの方から幅広く愛されています。
毎年のpecheの売上数をみても、綿100%が一番人気となっています。
◆pecheの綿100%の商品
→ ヘビーウェイトTシャツ
→ 5分袖Tシャツ
→ 5.6オンス ビッグシルエットTシャツ(ポケット無)
→ 5.6オンス Tシャツ(ポケット付)
→ オーガニックコットンTシャツ
→ オーガニックコットン フェアトレードTシャツ
化学繊維のポリエステル100%
ポリエステル100%の肌触りは「ツルツル」していて、着心地については「サラッとしている」と表現されることが多いです。
また、見た目も少し光沢感があります。
汗や水を吸う力は綿よりも低いですが、pecheで扱う吸汗速乾素材は、生地全体が汗を吸収する編み方がしてあるので、
汗をかいても乾きやすくなっています。
静電気についてはたまりやすい傾向にあり、冬など乾燥した時期にはドアノブなどでバチッとなることがあります。
そして、火の粉で溶けて穴が開きやすかったり、毛玉が付きやすいというデメリットもあります。
メリットとしては、綿よりも型崩れがしにくく、日光でも変色しにくい傾向にあります。
化学繊維のポリエステルは、様々な機能性付加がしやすく、スポーツや野外活動をされる方々から広く人気のアイテムです。
◆pecheのポリエステル100%の商品
→ インターロック ドライTシャツ
→ ドライポロシャツ(ポケット付)
→ ドライポロシャツ(ポケット無し)
綿とポリエステルの混紡について
綿とポリエステルのメリットとデメリットを見てきましたが、互いのメリットを活かしデメリットを補えるようにつくられた繊維があります。
それが「綿とポリエステルの混紡」という生地です。(混紡には他にも、「綿とレーヨンの混紡」など様々なものが存在します。)
風合いや着心地は、綿とポリエステルの割合によって綿寄りになったりポリエステル寄りに変わってきます。
◆pecheの 綿とポリエステルの混紡商品
→ (綿70%+ポリエステル30%)CVCフライスTシャツ
→ (綿65%+ポリエステル35%)T/Cポロシャツ(ポケット付)
→ (綿65%+ポリエステル35%)T/Cポロシャツ(ポケットなし)
→ (綿35%+ポリエステル65%)カジュアルポロシャツ(ポケット無し)
◆動画でも解説しています。
まとめ
「綿とポリエステルのいいとこどりができるのが混紡なら、全て混紡にすればいいじゃないか」というご指摘が出そうですが、
そういう簡単な話でもないみたいです。
綿100%ほどの自然な風合いも、ポリエステル100%ほどの機能性も出せないからです。
目的に応じて最適な生地を選んでいく、これがベストの選択だと思っています。
皆様の思い出に残るオリジナルTシャツ。ぜひ、生地選びから楽しんでみてくださいね。
◆参考文献
・服地の基本がわかるテキスタイル事典 閏間 正雄 (監修) ナツメ社
・繊維の種類と加工が一番わかる (しくみ図解) 日本繊維技術士センター (著) 技術評論社
・はじめて学ぶ繊維 信州大学繊維学部 (編集) 日刊工業新聞社
・繊維の科学 (おもしろサイエンス) 日本繊維技術士センター (編集) 日刊工業新聞社
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