シルクスクリーンプリントと転写プリントの違い
皆様からいただくお問合せで一番多いのが、「シルクスクリーンプリントと転写プリントって何がどう違うの?」
という質問です。この二つは、プリントの工程や仕上がりに大きな違いがあります。
他のプリント方法との比較については、「プリント方法の違いと納期」を参照ください。
まず、プリントの工程の違いから見ていきましょう
<シルクスクリーンプリントの場合>
①原稿をデータ化する
プリントするデザインの、ロゴやイラスト、写真などを決めデータ化します。
イラストレーター・フォトショップ・画像・手書での入稿が可能です。
②製版作業
決定して頂いたプリントデザインの版を製作します。
製版は、フィルム出力、紗張り、乳剤塗布・フィルム貼り付け、焼き付け、水洗・乾燥の手順で行われます。
詳しくはこちら ↓ をご参照ください。
③プリント
印刷台に衣類を着せ、その上から版を固定し、版の上にインクを乗せ、スキージー(ゴム製のヘラ)を手前に引きながら刷ります。
色の濃さによっては2.3度繰り返し、刷り終えたら プリント箇所を乾燥させます。
④完成
オリジナルシルクスクリーンプリントの完成です!!
<フルカラー/ワンポイント転写プリントの場合>
「ワンポイント転写プリントって何?」という方は↓こちらをご参照ください。
①転写シートへ印刷する
専用のプリンターで、ロゴなどを転写シートへ出力し1枚1枚カットします。
②仮止め
シートを乗せ、アイロンで熱を加え仮止めをします。
仮止めをすることで、プレス時にシートがずれなくなります。
③プレス
プレス機に衣類を乗せ、シートの位置を確認し、高温でプレスします。
④透明シートをはがす
プレスが終わったら、プレス機から衣類を降ろし、少し熱を取ります。
熱が冷めたら、転写シートの裏面である半透明なシートをはがしていきます。
⑤もう一度プレス
はがした半透明のシートの代わりに、衣類の上へ当て紙を乗せ、再度③と同じようにプレスします。
⑥完成
オリジナル転写プリントの完成です!!
<ワンポイント転写プリントの他のページ>
<全面プリントの場合>
シルクスクリーンプリントと転写プリント以外に、全面プリントというプリント方法もあります。
Tシャツ全面にプリントすることができるのでとてもインパクトのあるプリント方法です。
工程としては、前処理剤を塗布したTシャツをインクジェットプリンターに乗せ、直接インクをTシャツに吹き付け乾かすというシンプルなもの。
生地に直接インクを吹き付けるため、生地とインクの相性が悪いと模荒れやシミの原因になります。
そのため、pecheでは、一定の生地に限定して注文をお受けしています。
全面プリントについて、詳しくは「全面プリントの特徴」をご参照ください。
<シルクスクリーンプリントと転写プリントの違い まとめ>
シルクスクリーンプリントと転写プリントの違いは、版をつくって直接生地にプリントをかけるシルクスクリーンプリントに対し、
転写プリントは転写紙を介して熱圧着させるという点で大きく違います。
両者に共通しているのは、仕上げに熱加工をしてプリントを生地に定着させるという点です。
この工程があるのとないのとでは、プリントの耐久性に大きく影響が出てきます。
転写シートにも色々種類がありますが、詳しくは「プリント方法の違いと納期」を参照してください。